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「自分の好き・得意」を仕事にする【ハンドメイド作家編】

ライター・イベントプランナーとして活動しつつ、3人の子どもを育てているwakaです。

この記事をご覧いただいている方は

  • とにかく何かで起業したい
  • 自分の好きなこと、得意なことで起業したい
  • 起業するか悩んでいる
  • 起業ってどんなものだろう

というように起業に興味がある皆さんがほとんどだと思います。今回はその中でも「自分の好き・得意」を仕事にする事について考えてみましょう。

 

 

自分の好き・得意を仕事にすることは可能か?

ズバリお答えすると好き・得意を仕事にすることは可能です。ですが、簡単ではありません。今回は、ハンドメイド作家さんを例にとってどのような方法で好きを仕事に変えるかを考えてみましょう。

ハンドメイド作家は本当に儲からないのか?

ここ数年一気に人気の「ハンドメイド作家」というお仕事がありますが、実態はほとんどの人は開業届を出していないヤミ開業。さらに言うと大多数の人は利益が月に10,000円以下で、ハンドメイド作家としてのみで生活できる人はほんの一握りだと言ってよいでしょう。ネットなどでも「ハンドメイド作家は儲からない」とあちこちで書かれています。

でも、好きを仕事にどうしてもしたい!なら諦めないでください。

ハンドメイド作家さんは作品をイベント出店、フリマ、ネットやアプリで販売するのが一般的ですが、イベント出店・フリマは出店料がかかるため売り上げてもプラスマイナスゼロぐらい、という声も聞かれました。ネットやアプリを使って販売する方法が一番稼げる方法ですが、オリジナリティの高いもの、且つ一つ作るのに時間がかからないものでないと利益が生まれにくいのが現状です。ハンドメイド作家さんは飽和状態になっています。例えばレジンやビーズで作ったピアスなどはかなりの出品数。その中から選んで購入してもらう事はとてもハードルが高いです。

 

とあるハンドメイド作家さんはminneで月に約5万円売り上げているそうですが、赤ちゃん向けアクセサリーに特化して販売されています。なるべく時間のかからないデザインにしつつ、他と違うものを作る。一つオリジナルのデザインを作ってしまえばカラーやバリエーションでどんどん作品を作ることが出来るそうで、5万円という月収を得ているそうです。

ハンドメイド作家さんが稼ぐならこの方法!

ハンドメイド作家さんにとって収益を見込めるビジネスがあります。それは「ワークショップ(以後WS)」です。一般企業(住宅展示場やショッピングモール、自治体など)に自ら企画書を提出して売り込み、企業のイベントに呼んでもらう。その際に自分自身を一日〇万円の契約で雇ってもらうか、場所だけ提供してもらい、売り上げを自分の利益とするかなどは個々の交渉次第ですが、一日〇万円などの契約で雇ってもらうほうが一般的です。そうすることで、ワークショップ価格も下げることが出来るので企業イメージも向上します。

私はイベントのプランニングをしている関係でたまに企業の担当者さんから「こういったイベントをやりたいのだけど、ハンドメイド作家さんでいい人いない?」と聞かれます。そういった場合は、そのクライアント様にあった作家さんを紹介しているのですが、私がどういった基準で作家さんを選んでいるかお伝えします。

ハンドメイド作家さんに必要なスキルはこれだ!

私がイベントに呼ぶ作家さんの基準は決まっています。これは企業側から求められるイメージとほぼ同じですので、参考にしてくださいね。

  • メールのやりとりがきちんと出来る(=ビジネスメールが書ける)
  • 期日や約束をきっちり守る
  • きちんとお金の管理ができる
  • 接客態度・コストパフォーマンスが良い

・メールのやりとりがきちんとできる

出産・育児で仕事から離れてしまったママに多い失敗です。敬語が間違っている、「様」ではなく「さん」を使う、「お疲れ様です」などの言葉を使ってしまう。これぐらいならまだいいのですが、初めてのメールで友達のような書き方をする方がすごく多いです。私のところにも作家さんから営業メールが来るのですが、

はじめまして^-^

私は〇〇作家をしています〇〇です。

どうぞよろしくお願いします♪

wakaさんが、ハンドメイド作家さんを企業に紹介してくれると〇〇さんから聞いたので、連絡してみました。

イベントとかにもよく出店していて、

いつも「楽しい~」って喜んでもらってます★

〇〇とか、〇〇のイベントに出たいので、

次回ぜひ呼んでください♪

こういったメールが非常に多いです。こういうメールを書く方は「キラキラ起業ママ」なのかな? と思い、起業している私が好き♪というタイプの方とはトラブルが多いのでなるべく避けるようにしています。ビジネスメールに自信のない方は1冊でいいので、そういった本を購入して勉強することをオススメします。メールが上手に書けるだけで、収入はかなり変わりますよ。

 


 

 

・期日や約束をきっちり守る

メールの返信期日、チラシなどに使う画像データを期日どおりに送信することはとても重要です。「子どもが熱を出しちゃって」「PTAで忙しくて」という理由で期日を守らない方も多いです。そしてその言い訳をきっちりメールに書いています。

私も子どもがいるので、熱を出したり、PTAなどで忙しいのも理解できます。ですが、仕事は仕事。子育ては何が起きるかわからないので、期日の2日前までには準備しておくとクライアントに迷惑をかけることはほぼないと思います。

また、「加工していない画像を送ってほしい」とお願いしたのにスタンプやボカシを入れるなど、ちょっとした依頼に対して正確に返してくれない方もいます。よく読んでいないのか、ちょっとぐらい良いと思ったのかはわかりませんが、チラシにする際など加工されたものは基本的に使えませんので、自分の作品や作家としての宣伝となる画像は常に数十枚はストックし、依頼内容によって適切な画像をすぐに送れるように用意しておくと便利ですよ。

 

・きちんとお金の管理ができる

 企業から依頼をされてとあるハンドメイド作家さんにお仕事を依頼したことがありました。企業側から提示されたのは「ギャラ1日2万円。材料費は見積もりを出してもらい後から全額支払う」というものでした。企業側としては宣伝のためにやるイベントでしたので、見積もりを見た上で原価ギリギリの200円という内容で当日イベントをやるということになりました。

ところが、その作家さんは「見積もりは出してみたけど、材料は家に在庫があるのでそれを使います。なので、材料費はいりません」と言ってきたのです。作家さんとしては「この人は安く来てくれて、気も使える人だから、今度からこの人をイベントに呼ぼう」と企業側に思ってほしくて言ったらしいのですが、企業側からしたら「この人は仕事と遊びを一緒にしているんじゃないか。信用できないな」と思います。

作家さんとしては「2万円ももらえるし、材料費を引いても1万円ぐらい残るから損はない」と言っていたのですが、事前準備と当日の人件費で1万円はどう考えても安いですよね。自分の価値をそんなに安く見る必要はないですし、自信を持って請求すればいいと伝えたところ、この話は企業側にいく前に私のほうで抑えたのですが、「私はハンドメイド作家としてしっかり起業している!」という意識があればこうは思わなかったんじゃないかな、と思います。プロ意識があれば自分の価値を価格に変換することに罪悪感は持つべきではありません。

 

また、別の作家さんですが、イベント当日に我が子とそのお友達が遊びに来ました。ここまでは良いのですが、その作家さんは我が子とそのお友達にWSを無料で体験させてあげてしまったのです。イベント終了後にお金の計算をすると、5人分お金をもらっていない(在庫と売上金があわない)ということがわかりました。私はそのイベントで複数の企業に作家さんを紹介していたので、子ども達に無料で体験させていたことに気づきませんでした。

クライアントである企業から「こんなに数がズレることってあるの?」と聞かれたため、作家さんに聞いたところ「あ、それ子ども達の分です~」とあっさりと答えました。材料費は企業から出ていましたので、自分の判断で勝手にやらせてよいものではありませんよね。厳密にいえば横領です。でも、彼女からすれば「私のWSなのに、なんでダメなの?」と全く理解していませんでした。

このようにお金の管理、自分とクライアントとの線引きができない方には、怖くて仕事を依頼することはできません。

 

・接客態度・コストパフォーマンスが良い

最後に「接客態度」です。私は定期的にプランナーとして確保しておきたい作家さんを探しにイベントなどにお客さんとして来場しています。その際、声をかける基準は

  • 作品のオリジナリティ
  • 1回のWSで何分かかるのか
  • 接客態度が良い

を中心に見ています。

・作品のオリジナリティ

WSの内容が今まで見たことない、見たことがある内容のものでもセンスが良い、道具や材料にこだわっている、など、他とは違う何かがあるWSにはついつい魅かれます。

・1回のWSで何分かかるのか

これは結構重要です。私の場合5~15分程度のWSにしか基本的に声をかけません。企業側は宣伝の一環のためにWSを開催するわけですから、あまり長い時間のものだと1日に接客ができる人数が少なくなってしまい、宣伝効果としてはイマイチです。

・接客態度が良い

どんなに可愛い、素敵な作品のWSであっても、教え方が高圧的、親切でない方にはもちろん声をかけることはありません。作家さんは職人である部分も必要かと思いますが、人と触れ合うWSでは細やかな気遣いがとても重要です。

 

ハンドメイド作家で起業し、成功するには

今回はハンドメイド作家として起業を成功させるヒントをお伝えしました。ここにあるのはあくまでもアイデアの一部。他にももっと色々なアイデアがあるでしょう。ただ作品を作って売るだけなら、起業するメリットはほぼなく、趣味の延長と言っていいと思います。好き・得意を仕事にするには、作品だけでなく自分のアイデア、自分自身も売り込む努力が必要です。